このサイトは、(公財)仙台ひと・まち交流財団が運営する児童館・児童センター81館の情報を掲載しています。

仙台市の児童館・児童センター

児童館フォーラム

当財団では平成28年度より、児童館や児童館職員の果たす役割について、関係機関や地域の関係者、他団体児童館職員等、児童館にかかわる方々と共に考える場として、「児童館フォーラム」を主催しています。仙台市内のみならず、県内に広く参加を呼びかけ、より良い児童館運営を目指し、児童館職員による主体的な自己研鑽の機会としています。

第1回 ひと☆まち 児童館フォーラムin仙台~子どもの育つ遊びの力・遊びの魅力~

開催日時:平成29年2月26日(日)13:00~17:00
開催場所:仙台市戦災復興記念館
協  力:一般財団法人 児童健全育成推進財団
参加者数:232名
所属内訳:財団児童館179名、市内他団体児童館23名、市外児童館等8名、子育て支援クラブ2名、放課後子ども教室2名、マイスクール1名、放課後等デイサービス1名、民生委員児童委員3名、子ども会育成会1名、小学校教員2名、行政職員2名、市民センター1名、大学生5名、一般2名

特別講演「子どもの育つ遊びの力・遊びの魅力」

一般財団法人 児童健全育成推進財団 事務局長 依田秀任 氏

【参加者の感想】

  • 子どもにとっての遊びの変遷を写真を用いて分かりやすく説明して頂きました。時代は変わっても、変わらないものを大切に残したいと感じました。
  • 明日から子ども達と関わっていく上で、何を思い、何を大切にしていけば良いのか、改めて考えることが出来る、良い機会であったと思います。
  • 子どもの権利としての遊び、また子どもはなぜ遊ぶのか、そして児童館が子どもに提供するもの、エンドユーザーは子どもだということ、様々な事を学ぶことが出来、依田氏の講話もとても興味深かったです。
  • 遊びは子どもが獲得するものである。という言葉がとても印象的でした。地域で遊んでいる子どもたちがその街の未来であるということを心にとめて、私たちも遊びと向き合っていこうと思いました。
  • 遊びについて私が考えていた視点とは違う部分での話がとても参考になり、今後の仕事に生かしたいと考えました。本日は講演を受けて良かったです。
  • 子どもの遊びの大切さと児童館の役割について学ぶことが出来ました。児童館が子どもに提供するもの、遊び場(Do)、居場所(Be)、"エンドユーザーは子ども"、"友達との遊びの体験が多いほど大人になってからの自尊感情が高い"など、印象に残ることの多い講演でした。
  • 毎日の業務に追われがちですが、講話を通して児童館全体を見つめ直すことにより、会場全体が前向きな気持ちになったのが分かりました。財団全体+児童館に関わる人たちが一緒に講演を聞けたのも、貴重な機会だと思いました。

第1分科会「遊びで変わる・遊びで育つ」

講師:東京都八王子市立中野児童館 児童館長 井垣利朗 氏(児童健全育成推進財団認定 児童健全育成指導士)
メンバー:木町通児童館 齊藤寿一郎(児童健全育成推進財団認定 児童厚生一級特別指導員)

【分科会報告】

「子どもが児童館で遊んでいる姿を見て、遊びによって子どもが変わった、成長したなと思うことはあるか」「子どもが遊びを通して育む力はどんなことか」ひと・まちオリエンテーションブックで確認を行い、一つ目のグループワークで『良質な遊び』の体験をします。これは職員のプレイワークの力量や経験が少なくても遊びが持つ力によって子どもを育むということです。加えて「考えて遊びを提供しているか」という問いかけをします。二つ目のワークは「子どもの持つ力で遊びが大きく展開していく経験はありますか」という「子どもの力で遊びを押し上げる遊び」の理解です。ペットボトルキャップ30個を使いどんな遊びをするかという検証を行いました。

  • 児童館における遊びとは何か
  • 子どもにとっての遊びの持つ意味は
  • 児童館職員のいる意味は

子どもは遊びを遊び、遊びに遊ばれるが、児童館職員は遊びに遊ばれてはいけない。遊びの提供は①「知っている」②「想像する」③「やってみる」④「工夫する」⑤「わかる」⑥「色々な状況に応じてできる」(遊びの展開は、すべてのものごとに通ずる)と⑥に到達するまでやってみる。考えてみる。経験年齢が若いうちにその癖をつけておく。何度も「やってみる」この経験が児童厚生員の成長に今、必要なポイントだと感じています。

【参加者の感想】

  • 子どもの遊びで地域が変わる・・・そんな児童館にしたいなと感じました。
  • 遊びは児童館にとって必要不可欠であるもの。子どもに必要な遊びとは何か?遊びを通して育む力は何か?目的をもって子ども達と遊ぶことの大切さを学ぶことが出来ました。
  • 「知っていること」、「わかること」、「できること」、自分がどれだけ知らないこと、知ってはいるけどやったことがないことが多かったか。楽しい雰囲気の中「わかる」「できる」ことの経験の大事さを改めて感じました。

第2分科会「要支援児と遊び」

ゲスト:宮城学院女子大学 教授 足立智昭 氏(臨床発達心理士)
ゲスト:仙台市障害者総合支援センター 主幹 只埜弓美 氏(保健師)
ホスト:(公財)仙台ひと・まち交流財団子ども育成課 課長 後藤敬二

【分科会報告】

 障害のあるなし、その疑いのあるなしに関わりなく、対応の難しい子どもの遊びを支援するには、個別の計画に沿って児童館全体で取り組むことが大切です。そのためにケースマネジメントを理解し個別計画を作成し、社会資源を上手に活用することが必要です。このときに専門家の意見も必要となり、スーパーバイザーの巡回を活用することが大切になってきます。二人のゲストからも会場からも、このことについて報告がありました。また、スーパーバイザーの巡回が年1回であり、対象児童数に関わらず1館2時間という制限があることが問題として明らかになりました。
 また、当財団でケースマネジメントと個別のディリ―プログラムの作成について研修を開始したことや、児童館をバックアップする仕組みとして定例レビューを開催していることを報告しました。児童館には対象児童に関する多くの情報が集まります。その情報から児童の状況を上手く読み取り支援に結びつけるために、レビューでは情報を整理するためのツールとしてICFシートを参考とした独自シートを活用していることや、シートで支援のポイントを見つけていることを報告しました。
 今後の展開として、①各館では、スーパーバイザーの意見も参考に社会資源を十分活用し、個別の支援計画を作成して支援することが望ましく、②各運営団体においては研修やレビューをとおして個々の児童館をバックアップすることが求められること、③児童館においてケースマネジメントを実施する体制づくりへのために、財政的支援を含めた制度の見直し等を行政に要望していくことなどについて、意見が交わされました。

【参加者の感想】

大学2年の者です。要支援児というと障害を持つ子どものケア、というイメージが強かったのですが、ケアの対象は児童1人1人であり、現場の様子を見て臨機応変な対応が必要であるということが分かりました。また、様々な制度を理解するだけではなく、新たな社会資源を作り出す姿勢が重要であると分かりました。

第3分科会「中学生とのかかわり・児童館のできること」

ゲスト:仙台市立八軒中学校 校長 石川一博 氏
ホスト:大沢児童館・市民センター 館長 佐藤正道
メンバー:川平マイスクール児童館 今野明美(児童健全育成推進財団認定 児童厚生一級特別指導員)

【分科会報告】

 中学生事業への取り組みについては、各館趣向をこらし挑戦を続けているところではありますが、苦労の割には手ごたえがなく頭を悩ましている現状があります。今回の分科会ではメンバーを含む9名のポスター発表者から、中学生と地域の関係作りを願う様々な実践例を聞くことができました。中学校との関係づくりや行事の持ち方、広報のしかたなど、各館の知恵と工夫が垣間見られ、参加者は何かしらのヒントを掴んだようでした。
 今回ホストとして出席いただいた八軒中学校の石川校長先生からは「児童館は地域の窓口になってほしい」との発言がありました。私たちは自館に中学生を呼び込むことにとらわれがちですが、地域のニーズを探りながら様々な角度から中学生事業に切り込んでいく視点に気づかされました。中学生が来館するに際して、単に児童館で「遊べるよ」だけではなく、「手伝って」という中学生に自己有用感を持たせることが大事であるとのご指摘もありました。「児童館のできること」はまだまだあることを確認でき、今後の可能性が感じられる分科会になりました。
 中学生の来館が増えれば、新たな悩みが生じる現実があることも共有しました。職員はトラブルに対応する力をつけること、場の提供だけでは終わらせず、中学生と関係を築く努力を続けることなど、次年度のテーマが浮かび上がったところで終了となりました。

【参加者の感想】

 とても参考になりました。中学生の来館に向けて、こんなにもたくさん色々なアイディアがあるんだとびっくりしました。自分は何をしていたんだろう、と悔しくなりました。すぐに取り組めることがたくさんあったので、周りの人や施設との良好な関係を結び、助け合うことが大切だと痛感。まずは、こちらから始めの一歩を踏み出したい。知恵と工夫の見せどころ。きっかけにしてほしいというお言葉。そうします!

第4分科会「児童館の遊び・児童クラブの遊び」

アドバイザー:一般財団法人 児童健全育成推進財団 事務局長 依田秀任 氏
メンバー:虹の丘児童センター 渡邊由貴(児童健全育成推進財団認定 児童厚生一級特別指導員)
メンバー:中野栄児童館 菅原広美(児童健全育成推進財団認定 児童厚生一級指導員)
メンバー:館児童センター 狩野裕子(児童健全育成推進財団認定 児童厚生二級指導員)

【分科会報告】

 私たち児童館職員は、放課後児童クラブ登録児童の肥大化に伴い、放課後児童クラブへの対応に追われがちです。日頃私たちが感じている「児童館に行きたい子どもと児童クラブに入れたい親」・「放課後児童支援員と児童厚生員の狭間で」の2点を話題に上げ、子どもの気持ち、生活と成長の支援について、各館の実践事例を交えながらアドバイザーの依田氏に質問し、アドバイスをいただきました。
 放課後児童クラブを利用しない日に限って自由来館として遊びに来る子は、自分の責任で遊ぶことへの高揚感を楽しんでいます。そこでは、子ども同士の世界が広がり、地域の中で子ども同士で遊びたいと思う発達の過程の姿が見られます。その成長を児童館が保護者と地域と一緒にどう見守っていくのかを考えることが大切だというアドバイスをいただきました。
 また、依田氏からの「児童館の中に児童クラブがあることのメリットは何か」を考えてみてはどうか、との投げかけに、会場からは「困ったことがあった時はいつでも駆け込める関係を作りやすいこと」「児童クラブを卒業したあと、中高生になって、いつでもふらっと来館できること」「親になり、親子で児童館に回帰するなどのケースがある」などたくさんの意見が出ました。「児童館」と「放課後児童クラブ」を切り離して考えがちですが、放課後児童クラブでの生活を通して、0歳から18歳までの切れ目のない支援ができる児童館としての本来の役割を果たすことができると再認識することができました。

【参加者の感想】

 児童館と児童クラブには、自由来館児童と児童クラブ児童があります。その違いよりも、メリットを考えたことは今までしてこなかったように感じます。地域にある頼れる存在として、機能することの大切さを我々は担っているのだと、とても責任感を抱き、これからの意欲になりました。

分科会報告

第1分科会:木町通児童館 齊藤寿一郎
第2分科会:(公財)仙台ひと・まち交流財団子ども育成課 課長 後藤敬二
第3分科会:大沢児童館・市民センター 館長 佐藤正道
第4分科会:虹の丘児童センター 渡邊由貴
参加者感想:東京都中野区北原児童館館長 千葉雅人 氏(全国児童厚生員研究協議会会長)
総   評:(一財)児童健全育成推進財団事務局長 依田秀任 氏
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